シャドーイングとは

英語上達の効果が注目されている、

「シャドーイング」という勉強法をご存知ですか?

実践的な英語力が

短期間で身につくことで知られており、

手軽に取り組むことができるので、

英語学習者の皆さんにぜひ試していただきたいです。

 



シャドーイングとは

シャドーイング (shadowing)とは、

お手本の英語音声の2~3単語後に

影のように続いて発話する学習法です。

「影」を意味する”shadow”という

英単語から発展して、

”shadowing”と呼ばれています。

 

音声と同時に発話する「オーバーラッピング」

や音声を聴き終えた後に

発話する「リピート」とは異なり、

聞こえてきた文章のすぐ後に続いて

発話することがポイントです。

 

お手本の音声と英文テキストのみで実践でき、

1日5分ほどで取り組むことができます。

また、非常に高い効果を期待できます。

 

シャドーイングの効果

 

シャドーイングでは

お手本の音声と全く同じように発話するため、

ネイティブらしい発音・イントネーションを

聴き、発音することを

同時に行うことができます。

 

その結果、以下のような多数の効果につながります。

 

◆速読力の向上

お手本の音声のスピードに

ついていく訓練を積むことで、

同じ速さで英文を理解する力がつきます。

それゆえ、シャドーイングは

速読力が求められるTOEICなどの

資格試験にも有効な学習法と言えます。

 

◆語彙力向上

テキストに出てくる単語や

フレーズを正しい発音で、

自然な使われ方で覚えることができるので、

確実な語彙力の向上が期待できます。

 

◆リスニング力向上

英語が聞き取れない原因は、

「ネイティブが実際にしている発音」

「日本人が思っている発音」の

ギャップにあります。

 

例えば、

“that I”、 “and I”、 “but I”

これらの単語を日本人は

 「ザットアイ」「アンドアイ」「バットアイ」

と発音してしまいがちですが、

実際のネイティブは

「ダライ」「エナイ」「バライ」

のように発音します。

このような、

ネイティブの独特な音のつながりを知らずに

リスニングを行うと聞き取れません。 

シャドーイングでは、感覚的に

「音のつながり」(リンキングと言います)

が染み付きます。

その結果、リスニング力の向上につながります。 

 

◆発音・イントネーションの向上

ネイティブ特有の発音や単語間の音のつながり、

イントネーションなどを

全てそのまま真似ることで、

リスニング力に加え、

自然とネイティブらしい発音・

イントネーションを身につけることができます。

 

◆発話力向上

 発話でよくある悩みが、

「勉強してもいざ話すときに言葉が出てこない

というものですが、 

英文を覚えるくらいまでシャドーイングすると、

実際に発話したときに

シャドーイングでやったフレーズが

口をついて出てくるようになります。

発話の場面で、「言いたいこと」が

「シャドーイングで読んだ文章」と結びつき、

発話できるようになります。

 

シャドーイングの際に大切にしたい2つのこと

 

1. お手本の発音・イントネーションをそのまま真似る

 

発音・イントネーションの向上と

リスニング力の向上に不可欠です。

ネイティブになりきって

音読するようにしましょう。

 

2. 毎日継続する

 

継続的に何度も練習しなければ

シャドーイングの効果は実感できません。

必ず毎日継続することと、

一つの文章を暗記できるくらいにまで

シャドーイングすることが大切です。